Dockerで同じような環境を作成したい時の注意点

同じような環境を作成したい場合の注意点

注意点 1: 別のポート番号を使う

理由:

• ローカル環境では「同じポート番号は同時に使えない」から
  • ポートで管理したくないのであれば、「仮想ドメイン」で分ける方法もある

注意点 2: データのボリューム名を変える

理由:

• ボリューム名の重複を防ぐため
  • 複数のプロジェクトで同じボリューム名を使うと、上書きされたり、データが混在するリスクがある
• プロジェクトの独立性を保つため
  • ボリューム名をプロジェクトごとにユニークにしておくことで、それぞれのプロジェクトが他に影響されずに動作する
• 削除やバックアップ・復元を簡単にするため
  • 複数プロジェクトがある中で、あるプロジェクトだけのデータを操作したい時に、名前で判別しやすくすることが重要
• CI/CD や自動化で予期せぬ干渉を防ぐ
  • 同じホスト上で複数のパイプラインが走っている場合、同名のボリュームを使ってしまうと、テスト結果や状態が壊れるリスクがある

注意点 3: サービス名や DB 名も分ける

理由

• 名前の衝突（コンフリクト）を防ぐため
  • 同じサービス名や DB 名があると、内部ネットワーク名やホスト名が衝突する可能性がある
    • プロジェクト A も B もサービス名を db にしていると、同時に起動した際にネットワーク名がかぶって通信がおかしくなることがある

例

version: "3.8"

services:
  wordpress2: # 別サービス名
    image: wordpress:latest
    ports:
      - "8082:80" # 別ポート
    environment:
      WORDPRESS_DB_HOST: db2
      WORDPRESS_DB_NAME: wordpress2
      WORDPRESS_DB_USER: wordpress2
      WORDPRESS_DB_PASSWORD: wordpress2
    volumes:
      - ./wp2-data:/var/www/html # 別volumes名

  db2:
    image: mysql:5.7
    environment:
      MYSQL_DATABASE: wordpress2
      MYSQL_USER: wordpress2
      MYSQL_PASSWORD: wordpress2
      MYSQL_ROOT_PASSWORD: root
    volumes:
      - ./db2-data:/var/lib/mysql # 別volumes名

  phpmyadmin2: # 別サービス名
    image: phpmyadmin/phpmyadmin
    ports:
      - "8083:80" # 別ポート
    environment:
      PMA_HOST: db2
      MYSQL_ROOT_PASSWORD: root